【上場企業CXOによる特別授業】企業のリーダーたちが今の中高生に伝えたいこととは

青楓館高等学院0期生メディア班のリンです!

今回は、2022年11月13日に行われた大企業トップの方々による特別授業の風景や内容をご紹介したいと思います。

目次

はじめに

今回の特別授業は、生徒主体の青楓館高等学院で、0期生が「自分の興味関心の延長線上にどんな人がいて、その人がどんなことをしているのか」を学ぶ目的で催しました。

大企業のトップを務めた方々から、0期生に向けて夢の見つけ方から恋愛までの幅広いトピックの授業を、視聴者もコメントで参加できる交流的なかたちで進んでいきました。

☆この記事からわかること☆

  • 青楓館高等学院の特別授業がどんなものなのか
  • 特別授業の風景・雰囲気

登壇者紹介

今回登壇してくださったのは、下記のお三方です。

坂口 賢司さん(元ランサーズ株式会社/CTO)

プロフィール:

エンジニアとしてキャリアをスタート。2009年にSI企業からWebサービス系の事業会社へと転身し、新規サービス開発や開発部門の立ち上げ、会社自体の立ち上げに複数携わる。創業メンバーとして携わった会社では、1年あまりで150人規模の会社へと成長させた。その後、ランサーズのCTOやEmotion Techの取締役CTOなどを歴任し、現在は創業した株式会社ProfitMakersの代表取締役や株式会社ハンズオンの取締役CTO、自治体やNPOなどの顧問を務めながら、スタートアップへの投資やハンズオンでのスタートアップ/ベンチャー支援なども行う。趣味はお酒の収集とグルメ、ダイビング。

CTO:Chief Technical Officer(最高技術責任者)の略。企業経営において技術面での意思決定を支援するポジション。

中道 学人さん(株式会社LITALICO/執行役員)

プロフィール:

大阪府高槻市出身。茨木高校・京都大学森林科卒。2014年、株式会社エス・エム・エスに新卒入社し、マーケティング責任者、事業責任者等を担当。2021年から株式会社LITALICOで執行役員チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)として活躍。教育事業等、同社のコア事業のマーケティング戦略を描く。現在は学習教室事業の事業責任者を担当。行動観察や戦略策定が得意。

CMO:Chief Marketing Officer(最高マーケティング責任者)の略。マーケティング戦略の観点から企業経営に携わるポジション。

玉木 穣太さん(株式会社カオナビ/外部顧問CDO)

プロフィール:

多摩美術大学卒業。W+K Tokyo、AKQA Tokyo等のエージェンシーを経て、2017年に株式会社CogentLabsに参画。2019年に株式会社XCOGを設立、2020年に株式会社カオナビのCDOに就任。株式会社カオナビでは、事業戦略、グロースアップ戦略、リブランディング、オフィス計画、組織作り、メディアプロダクト作りを支援。株式会社XCOGでは、AIやデータサイエンスを駆使し、web3時代のメディアcurioph(キュリオフ)を開発。ブランディングから新規事業開発まで手がける、行動変容デザインのプロフェッショナル。

CDO:Chief Design Officer(最高デザイン責任者)の略。デザイン戦略の観点から企業経営に携わるポジション。

授業風景

次に、どのようにして授業が進んでいったのか、お伝えします。

授業では、生徒のコメントが常時画面に表示されていたため、生徒も授業に積極的に参加できていました!

お三方がライフチャートなどでそれぞれの経験を紹介した後、少しでも0期生のためになるように、質疑応答に移っていただきました。

ライフチャート

まず、上記の自己紹介に加え、どんな経験を経て今に至ったのかを知るために、それぞれのライフチャート発表から始まりました。

中道さん

 これだけ見てると根っから明るいパリピみたいな感じなんですが、実際のところは、失敗を失敗だと思わないだけなんですよね。僕は行動観察というか、「思考してこんな方法でやったら楽しいんじゃないか、上手くいくんじゃないか」と考えるのが楽しくて、特に難しいことはしてないんですよね。

 ピックアップするとすれば、幼稚園のときに、父がアメリカの動物園へゴリラを見に行きたいというのをきっかけに、サンフランシスコへ渡米しました。当初は言葉も分からず、全く他人ともコミュニケーションできませんでした。だから、言語を使えない状態でどうすれば先生に褒めてもらえるのかをずっと考えていましたね。そういう場面で考える力を養っていけたことが、人生の糧になっていると思っています。

玉木さん

 ジェットコースターみたいな人生ですが、プロフィールみたいにキラキラしたものは何もないんですよね。26歳のときにリーマンショックの影響でリストラされたり、社会人1年目でハラスメントにあったりなど、すごい生活をしてきました。ドラマに出てくるような悪い環境にいたから、それを表すにはマイナス100では足りないですね(笑)。だけど、後々考えてみると、こういう経験が人生の糧になっていて、今ポジティブに生きれていることに繋がっていると思ってます。今は上がっていく一方ですね。高校生、大学生の頃は、早々に学歴社会からドロップアウトして、美術の道を歩みました。浪人も経験していて、教育システムの矛盾には苦労してました。例えば自己表現を重視する割には、ちゃんとスコア化されるとか。人物像的には学校の方針などの社会の風潮に馴染めなかったような感じですね。

坂口さん

 中学のときは、片親のためにも勉強をがんばっていいところに行くつもりでした。天才ではないけれど、頑張れば成果が出るタイプだったので、結構良い成績を収めてました。ただ、楽しくなかったんですよね。その反動で「楽できる学校がいい」と思うようになって、当時偏差値70くらいあったんですが、40くらいの高校に入ったんですよ。本当に勉強していなかった僕は、もちろん天才ではないので偏差値がみるみるうちに下がっていきました。23歳くらいまでブラブラと手に職をつけずに暮らしていて、20代半ばに焦りを感じ始めたことをきっかけに、ブラック企業に就職したんですよね。そこではパワハラやモラハラのオンパレードで、飲み会も強制参加でした。その中でも、IT業界で自分のやりたいことを見つけることができ、30代にさしかかったころにWeb系の企業へ転職しました。そのタイミングで結婚したり、子供が生まれたりして。やがて、当時いた会社のビジョンに影響を受けて、独立したくなりました。家族の反対にあいつつも、副業という形で独立させてもらいました。ただ、仕事に対して、自分の中ではどこか停滞感を感じていて。結局その後、フルタイムだった会社を辞めるのと同時期に離婚し、副業の方で立てた自分の会社や自分のやりたいことを追求していきましたね。当時、子供たちとの別れは悲しかったけど、今でも子供たちとも会ったりしています。そして最近再婚をして、今では落ち着いて自分のやりたいことに集中できるようになってきたというのが、このチャートになります。

ライフチャートを交えて、お三方の経験をお話していただきましたが、それぞれ個性的な経験ばかりで、刺激的な講義でした!こうして見てみると、企業トップの方々も、安定的に幸福な人生を送っている方がいる一方で、波乱万丈な人生を送っている方もいるんだなと感じました。

  • 分析に分析を加えて人生観へと繋がる学びを導き出した
  • 楽しむために、自分の偏差値よりガクンと低い高校へと進学
  • 社会的に認められにくい美術を通して、他人と比較できない自分の価値を創出

「我が道を進む」を体現したような方々の経験を聞けて、様々な人生について知れました!

質疑応答

お三方の経験を知るブロックが終わると、間髪入れずに質疑応答タイムへ突入しました。

夢はどうやって見つけるのか?

坂口さん
私がIT業界に入ったのはとてもミーハーな理由で。スーツを着て、デスクワークすることが自分の中ではかっこよかったんですよね。今でこそ、スーツを着ない人の方がエンジニアでは多くなっていますが、当時は違ったんです。そんなミーハーな理由で始めたけど、やっていくうちに楽しくなっていって、小さい男の子ながらの「社長になりたい、経営したい」というアバウトな夢は持ってはいましたが、強くやりたいものがあるという状態ではない気持ちでIT業界に入って、実際に試していって、色々と経験していって、その中でもいろいろな分野などがあるのを知り、少しずつやりたいことが分かっていきました。そういう意味では、やりたいことや興味あることに挑戦し続けることが、本当にやりたいことが見つかっていない内は大事。インプットしまくるということですね。

玉木さん
僕の意見だと、やりたいことを見つけるために無駄なことをやるみたいな。何でもやるというか、何でも経験を積むという感じです。とある映画作品で主人公が魔法を使えなくなったときに、「魔女も魔法が使えなくなることもあるんだね」というシーンがあるんですけど、それが「何もアウトプットせず、とにかくインプットする」という話に近いのかなと感じました。やりたい事が見つからない内はインプットしまくる、ということが大事なのかなと思います。

中道さん
結論からお伝えすると、僕の答えは「抽象化する」です。ライフチャートを書いたみたいに、楽しいときとそうじゃないときがあると思うんですね。そのうえで、楽しかったことを分析してみると良いと思います。彼女をつくる、一番好きなお菓子を探すでも何でもいいですけど、「自分なりのプロセスを探すことが楽しい」という自分の感じ方を抽象化することで、普遍的に楽しいものが分かるようになるんですよね。自分がやらないといけない壁にぶつかったときに、どう楽しさへ変換できるのか、もしできないなら避けるのかなどを分析すると、日々の全てを人生の糧にするための普遍的なルールに変換できるんじゃないかなと思います。

坂口さん、玉木さんは、自分の経験を基に、それぞれの意見を教えてくださいました。

中道さんは、それに加え、「ただやる」だけでなく、しっかりと論理的に分析することで、自分のしたいことを見つけることができると教えてくださいました。

○中高生に戻ったらやりたいことは?

坂口さん
リスクがないので、起業するんじゃないですかね。自分がやりたいことを勢いに任せて進めると思います。勢いだけでもオッケーです。やったもん勝ちですからね。

中道さん
僕は、まず英語とIT(エンジニアリング)が好きなのかを分析してみますね。ずば抜けてできるようになってから考えるのではなくて、ちょっと嗜む程度に知ってから、それを頑張れるのか、続けられるのかどうかを考えてみたいですね。

玉木さん
今の知識とかを持っているのであれば、もちろん坂口さんと同じ道(起業)を歩むと思いますし、もし持ってなかったら、人脈を増やしていたかなと思います。もっと知り合っておけば良かったっていう苦労の記憶があるので、コミュニティが狭い高校生なら、なおさら人脈を広げることに専念しますね。

お三方とも、全員「起業」に関することで即答でした!
10代での起業でしかできないことを述べたうえで、さらに必要なスキルの習得ややっておくべきことを教えてくださいました。
お話を聞いているうちに、僕もだんだんと起業しないことが損しているように感じてしまいました…

○恋愛はいつから頑張るべきか

坂口さん
自分は高校生で遊びに振り切っていたから、恋愛もしましたし、付き合った相手の数も多かったですね。もちろん良い経験もあれば、悪い経験もあって。恋愛は相手のことを知ろうとする行動じゃないですか。だから人を知るという意味では、早めに恋愛を経験しておいたほうがいいと思いますね。彼女と長く過ごしていると喧嘩もするけど価値観の違いを知ることもできます。社会で生きていくうえで、出会いは大事です。だから恋愛を経験することは、成長にもつながります。特に家族以外の人で、それだけ相手を知ろうとする行為は結構いいことだと思いますね。

中道さん
高校3年生のときに、初めて彼女ができたんですよね。そこで人間の考え方が違うことに驚いたんです。僕自身が好きなことと相手が好きなことは違うんだなっていう当たり前のことに気づきました。一歩深く踏み込んで話したり、喧嘩してみないと分からないので、恋愛はいい経験になったなと思います。高校受験とか大学受験の際に恋人がいたほうが頑張れる人もいれば、逆効果な人もいるじゃないですか。そういう意味では、人それぞれでタイミングは違うのかなと。

玉木さん
難しい質問ですよね。恋愛は自由だから、人それぞれでいいと思いますが、僕も初めて彼女ができたのが19歳の頃だったので、高校時代に頑張っておけばよかったかなっていうのは、お二方の話を聞いて思いました(笑)。もちろん相手を客観視する力も大事なのですが、自分のことも客観的に見れたり、注意してもらったりしたことが良かったなと感じています。これはこうしたほうが良いよというのは、友達ですら言ってくれないから。

坂口さん
恋愛って、最初は自由にすればいいでしょと思っていたけど、話し合っていくとしたほうがいいなと思うようになってきましたね(笑)。恋愛はカジュアルに入れて、自分の気持ちを中心に進められるじゃないですか。恋愛は自分の気持ちをぶつけていく感じで、価値観の違いをすりあわせていくのは、むしろ結婚した後だと思うんですよね。ただ、結婚して深い愛情をもつ際に、相手のことを深く知っていなければいけないので、そこは恋愛で相手のことを深く知るための練習をしておくことが大事かなと。そういう意味では、恋愛は早いうちにするべきなんじゃないかなって思いますね。あと、会社で価値観の違う人のことを知ろうとする際にも、そういう部分が活きてきます。だからやりたい事がない場合は、恋愛を頑張ったほうが良いかなってみなさんの話を聞いていると思いますね(笑)。

お三方とも恋愛の話を、論理的に、かつ情熱的に語ってくださいました!
恋愛をコミュニケーションの面から捉えてみると、人付き合いを学ぶことができるという面白い考え方も出てきましたね!
自分のやりたいことが特に見当たらないようであれば、ぜひ恋愛に力を入れてみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回は企業のトップだった方々から、貴重なお話を聞かせていただきました。

特別授業では、起業することの関心を呼び起こすことはもちろん、起業以外にも、トップの方々の考え方や夢との向き合い方など、幅広い学びがありました。

実際に、授業を終えた後の撮影中はコメント欄では、

「人生を生きる上で、トップの方々の考えを知ることが出来て、勉強になりました!」「交流的な授業で参加しやすく、特に恋愛の話が論理的な部分と感情的な部分があって面白かったです!!」

などの声が上がっていました。

青楓館高等学院では、今回のようなトップの方々から特別授業を随時開催していきます!

「起業をしたい!」「自分の高校生活を個性で彩り、青春を謳歌したい!」と考えている方はぜひ青楓館高等学院の授業を体験しにきてください。

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この記事を書いた人

青楓館高等学院0期生
公立中学→私立高校インターナショナルコース→大学英文学科進学予定。
「とにかくなんでもやってみる!」をモットーに、メディア運営を始めとして、様々なことに挑戦しています。

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